

ご卒業おめでとう御座います。そして御入社おめでとう御座います。
「おめでとう」という言葉を使うタイミングは、「結婚」「出産」「七・五・三」「成人」「新年」など、
数多く使われますが、「祝う」の意味は、めでたい・祝福の意味と、「斎う」(いわう・いはふ)という意味も含みます。『心身を清める・身を慎みけがれを避ける』 神を祭るための、この意味も含まれます。
日本人の「祝う」という節目には、『心身を清め、決意する』 ということです。
正しく皆さんは、社会人として、まっさらです。我が株式会社フォンテーヌ・ブローも昨年6月に
法人成りし、自分自身の業から社会に貢献するための組織造りをすることに決めました。
「思いやりと感謝で結ぶ 玄の志」を経営理念に掲げスタート致しました。創業は、1997年4月ここに居るマダムと二人に小学生の二人の子供と共に山中湖から始りました。
隙間風が通り過ぎる中古の建物から初めて、
二店目に長野県白馬にて、2002年12月オープン、2006年4月神奈川県箱根町仙石原にてオープン
現在に至っております。


1945年第二次世界大戦が終わり、ベビーブームといわれる団塊の世代が現在60歳前後、その後 私の世代である ウルトラマン世代といわれる谷間の世代が50歳前後、新人類と呼ばれた世代が40歳前後、団塊の二世代が、現在の30歳前後の人たちであり、20歳前後の君たちが居るという社会構成です。ウルトラマン世代というのは、戦争を体験した親から生まれた子供たちと、片や戦争を知らない親から生まれた新人類とのあいだの世代で、変身前と変身後の両方を知っているから出来た言葉だそうです。
この様に現在の世代構成は、非常に劇的な、変化を重ねた年代構成されています。世代により思考が大きく違いますから、私たちもその特徴をよく理解しなければ、接客時に、世代間ギャップが起きてししまいます。日本国内でもこれだけの世代による時代背景の違いが有りますが、情報の発達により、世界の線引きが無くなり、情報量が増え、より複雑になってきています。

グローバル・スタンダードとかボーダーレスとかジェネレーションギャップと言う新しい言葉ができたと思ったら、もう既に世界中に浸透して、言葉さえ最近では聞かれなくなってましたし、当たり前になりました。
この様に現代は、社会の軸になる事は、世界レベルで出力され、世界基準に成って来ました。そして今、各国が一斉に考え始め、気が付き始めたことが、その国々の歴史と文化を大切に、していこう、と言う「愛国心」が世界規模で芽生え始めました。
経済の成熟度は様々ですが、「きっと〜だよね!」とか「〜なるといいよね!」とか「〜になるべきだよね!」国を問わず人々の思いがボーダーレスになり、共有でき始めましたので、あっという間に 『新しい価値観』 が出来上がってくると思われます。
将来そうなるだろう から そうなり始めた、それが今年(2008年度)だと思います。


『本音で仕事に挑むから、達成感と人間力が養われる』
よく聞く社会言葉で、本物しか生き残れない、とか本物志向とかよく言われますが、まさしく、高級品から、普及品まで本物しか、選択されないようになりました。
では、本物とは何でしょう?…
本物とは、本音から生まれたものだけです。本音が腐っていては、本物は、絶対出来ません。本音が、自分だけ。本音が、その場しのぎ。本音が、自分の価値観。
本音が…ということだと思います。
『本物は、本音から生まれる』 本音は、人間力を磨かなければ、美しい本音にはならない。美しい本音は、心身を清め決意を持つ事からはじめることだと思います。
先ほどお話した、「祝う」→「斎う」(いわう・いはふ)これ以外本物の創造はあり得ないし、最短距離もありません。
本音で仕事が出来る、すばらしい職場を形にしていくのは、皆さん自身です。


あきらめたら、すべてが終わってしまいます。
先の 『新しい価値の確立』 でお話した通り、飢え・餓死・病死・戦中戦後の体験者が一線から退き始め、戦争を、聞いたことは、ある。の世代社会が中心になり始めています。そして高度経済成長「いざなぎ景気」が起こり、「バブル景気崩壊」そして「日本経済回復・低成長安定期」の現在。
この様な、大きな時代のウェーブの中で、20歳前後のあなたたちは、物心付いた頃は、最大手の銀行・証券会社の倒産・合併など、将来に希望は持ってはならないと言わんがばかりの、マスコミの報道の中で育ってきたのです。
そして、ここに居る30歳前後の皆さんに至っては、ちょうど、社会にでる直前に、もう日本は、駄目だ、位の報道ばかりしていたのを、覚えていると思いますが、その様な時代に、学生であった頃に遭遇してしまい、「運」の無さと、「ぶつけどころの無い怒り」を感じたことは、多いと思います。

しかし、今 君たちは、社会の一員となって、自分が、どの様な出力の出来る人間になれるのか、そしてあなたの存在が、どの様な人や社会に影響を、プレゼントすることが出来るのか、それが「運」を味方にして「心穏やかに感謝」出来るようになる方法だと思います。それを、フォンテーヌ・ブローにて一緒に「ありがとうの輪」を重ねあげながら強く美しい人になって行ってください。強い個が強い集団になって行きます。
以前の仕事感は、「食う」為の仕事でありましたが、現代は、「意義」が最優先されるようになりました。以前のように「食う」為の仕事ならば、あきらめることはありませんから、必ず達成できます。
しかし現代は、「意義」として(自分らしさ・自分のしたいこと)の追求ですと、死んでしまったり、病気になってしまったり、することは、無いので、以外に簡単に諦めてしまう若者を見ます。一度決意したら「自分を」「人を」「環境を」そして「会社を」好きになってください。 『好きになる能力=人間力=仕事力』 ですから、
絶対あきらめないでください。絶対に!


どうして、この様にするのだろうか?どうしたら、この様になるのだろうか?
どうして、マニュアル化した世の中になってしまったのだろうか、問題→訴訟→裁判こんなことも増えてきている現代。これも人との話し合いにより解決できたのにと思うことが沢山あります。生きたサービスが、だいぶ減ってきていると思います。
現代の学生の社会への入り口として、アルバイトから社会との接触から始る為だと思います。アルバイトとして、求人する大企業は、フランチャイズ的なマニュアル実施を重要とする、促成栽培的な、拡大戦略重視企業が、多く作業員的な仕組みを、始めに学んでしまうからです。どこを切っても、フランチャイズ的マニュアル形のサービス思考になってしまい、「無感情の挨拶」「無感情の感謝」「思いやりの感じられない一元的なサービス」など、金品のための仕事が、すり込まれてしまってからの社会人が始るためではないかと思われる。
「サービス」と「おもてなし」どう違うのでしょうか?
「おもてなし」とは、人が人のために造り上げる感謝と感動です。
そして、一番大きく感動する場面は、練って創り上げたサプライズの強い奇をてらったサービスより、お客様自身に隠れている過去と未来に気付いたときです。

等のように、お客様自身が持っている自然感動力をいかに引き出してあげられるかが、あなたたちの、これからの大きな使命です。
お客様の「思い出」や「空想」「夢」をリサイクルすることが、結果的に 『癒されてお帰り頂く』 それが 私たちの使命です。そして私たちの仕事の醍醐味です。


巾が広く難しい質問のようですが、実際には、一つの定義しかありません。
『やり続けられる、自分のたち位置を見つけた人です。
(やり続けられる、スタンスを構築できた人)です。』
高いレベルの結果が出せる。低いレベルの結果しか出せない。両者とも立派なプロだと思います。でなければ、世の中にプロはいなくなってしまいます。結果は、受け入れなければなりません。それがプロフェッショナルということであります。
本音を磨く→美しい意思を持つ→美しい行動になる→いい結果が出る。
(美しい本音が持てれば 意志に基き 行動すれば 結果につながる)
皆さんが、不合理と思っていること沢山あると思います。
例えばデパートのエスカレーター上りは2箇所あるのに下りは1箇所、所により下りは、階段のところもある。銀行の預け入れは、記入欄は大きく手続きは簡単だが、引き出しは、記入欄が小さく面倒、自動販売機にいたっては、選ぶ・お金を入れるは、いいポジションだが、品物とおつりはしゃがまなければ取れない。小さな不親切が、当たり前のようにある。

私たちの仕事は、当たり前のことを当たり前に出来ればいいのです。
普通のことを、普通にやればいい。
その(当たり前)と、(普通)のマインドイメージを徐々に高く設定していく、それだけのことです。サプライズとして新たな提案や押し付け的なやさしさを考える前に、当たり前のことを、当たり前に実践することから始めましょう。
私は、兼ねてからこういいます、学んでいるときは成長は有りません。
教えるようになって、初めて自分の成長が始ります。→自分自身が自ら欠点を
穴埋めしようとする努力が始まります。人に教えてはじめて解る、自分の未熟さと後輩への思いやり。自分もこうやって、教えてもらってきたのだと。
フォンテーヌ・ブローでは、『ホテル業は人間学』という心得から始まり

フォンテーヌ・ブローでは、以上の社員の心得を掲げています。
これから、しっかり ゆっくり 確実に磨きをかけていきましょう。

私の経営理念である、『思いやりと感謝で結ぶ、玄の志』 を軸に、副題である
旅館業の基本である「食べる・泊まる」の中から一人ひとりのDNAが欲する
であろうサービスに仮説を立てて、変幻自在な発想の癒しを提供し続けることにより、ありがとうと笑顔の輪廻を際限なく世界中に広げる。
ありがとう この為に。
この理念の元、創り上げるために、日々完全燃焼する。ファミリーを募った結果皆さんと出会えることが出来たのです。森さん高野さん そして既存のスタッフとマダムと私が、めでたく「斎う」今日(心身を清めて決意を誓う)この式を行うことが出来ましたことを、感謝します。

※これは、2008年4月の入社式にてオーナーシェフが新卒入社社員向けに話をした内容です。